中央手術室・IVRセンターでは内科、外科を問わず各科の医師、看護師、コメディカルが協力してチーム医療を行っています。
当院は12室の手術室を設けており、岡山県内では初となる手術支援ロボット「Davinci Xi」を導入しました。
手術室と同じ7階にあるIVRセンター(血管造影装置を用いた画像化治療センター)では、従来の胸やお腹を切るのではなく心臓や脳に対し、カテーテルを血管の中に入れて治療を行います。
どちらも難易度の高い技術を要しますが、患者さんの負担が少ない(低侵襲)ことが大きな特徴です。
その他、専門医による高度かつ専門的な治療・手術を行っており、スポーツ外傷・整形外科、脊椎脊髄外科、小児・女性医療、頭頸部腫瘍診療、内視鏡的な消化器疾患診断治療、斜視等小児眼下など、幅広い疾患に対応しております。
心臓や大血管を治療する場合、心臓と肺の機能を一時的に止める必要があります。
停止している間の血液循環と呼吸の機能を人工心肺装置で代行します。また、超音波血流計、自己血回収装置、心筋焼却装置などの手術の際使用される周辺機器の操作も行います。
当院では2~3人体制で手術に臨んでいます。チーム医療の一員として、医師・看護師・他のコメディカルの方々とコミュニケーションをとりながら、安全で質の高い医療を提供しています。
現在当院では脳神経外科、整形外科、耳鼻科領域を中心に手術用ナビゲーションシステムを用いて手術を行っています。
手術用ナビゲーションシステムとは、実際の術野の位置情報を座標化し、これを術前に撮影した画像上に反映させ術中の位置確認を行う画像支援システムです。
術者は、3次元的な術野のオリエンテーションを把握しながら手術が進行でき、より安全で的確な手術操作が可能となります。
臨床工学技士は手術当日には、患者入室とともに機械を準備し、医師とともにレジストレーション(画像の位置合わせ)を行います。術中操作やトラブル対応等も臨床工学技士が行っています。
当院には外科や泌尿器科などで使用するダヴィンチXiと整形外科で使用するVELYS、CORIという複数の手術支援ロボットがあります。
ダヴィンチは内視鏡外科手術で使用される手術支援ロボットです。執刀医がサージョンコンソールと呼ばれる装置を使用することでペイシェントコンソールと呼ばれるロボットアームが執刀医の動かした手に連動して動き、お腹にあけた小さな穴から手術をすることができます。
岡山県初となる最新機種「ダヴィンチXi」。ダヴィンチとは執刀医がサージョンコンソールと呼ばれる装置を操作し、ペイシェントコンソールと呼ばれる装置が執刀医の動かした手に連動して動き、お腹にあけた小さな穴から手術をすることができます。
VELYSとCORIは整形外科の人工膝関節置換術にて骨切除を行う際に使用する手術支援ロボットです。骨の削り方と人工関節の入れ方の計画をミリ単位で正確に提案し、計画通りかつ正確に骨を削るための補助もしてくれます。
臨床工学技士は手術支援ロボットの準備、術中操作および片付けを行っています。
IVR室では、チーム医療の一員として間接介助(デバイスの清潔介助)、生体情報モニタ、ポリグラフ、IVUSの操作、その他治療機器のセッティング及び操作、補助循環業務(ECMO、IABP)を行っています。
また、体外式ペースメーカ操作・CIEDs植込み業務等の不整脈業務やCTガイド下ラジオ波焼灼術にて準備、術中機器操作なども行っています。