第44回体外循環技術医学会大会

F技士より

附属病院2名、総合医療センター1名の3名で体外循環技術医学会in金沢に参加してきました^^

  大会の主たるテーマは「TechniqueTechnologyの融合」ということで、本年より保険収載された胸腔鏡下弁形成術(MICS)や手術支援ロボットダヴィンチを用いた弁形成術、昨年より保険収載された補助循環装置IMPELLAといった新たな技術やデバイスの出現により、体外循環領域においては低侵襲を軸とする技術革新が目覚ましい!ということを再認識してまいりました^^

また、近年では抗凝固管理の方法も見直されており、当院でも再考しなければと考えさせられました。

 今学会では当院スタッフ1名、また当学園の教育機関である川崎医療福祉大学から教員1名がそれぞれ「ECMO における揚程推定式の検討」、「ECMO の脱送血回路の圧力損失推定式導出に関する基礎的研究」という演題を発表してきました。2つのテーマはその名の通り、ECMOに関する研究です。

上記2つの研究テーマは、今後実臨床で応用すべく研究がすすめられています。

「揚程」や「脱送血回路の圧力損失」といった今まで時系列で見えなかった数値が見えるようになる(可能性がある)のは、とてもsensationalではないでしょうか。なぜなら、我々CEだけでなく医師や看護師も1つの共通のスケールを持つことが出来るからです。

もちろん陽程だけが全てではありませんが、流量低下に対するアセスメントの一助になったり、脱血カニューレの位置調整にもこの2つの研究がもたらす可能性は大きいと考えています。 

 もちろん、我々CEスタッフがこの知識を身につけ、周りに発信していかなければならないのは言わずもがな、です。 

 

S技士より

1110日~11日に石川県金沢市の金沢市文化ホール・金沢ニューグランドホテルにて「第44回日本体外循環技術医学会大会」が開催されましたので参加してきました。

今回は全国学会という事もあり多くの人が参加し各会場とても盛会となっていました。

 様々な演題があり、各施設の経験した症例や実践している事、議題について代表者でディスカッションされたことを聞き、体外循環の分野も日進月歩しているのだと改めて感じました。

 他施設の経験や取り組みを聞く中で、当院でも取り入れることでより良い医療を提供できそうな内容も多くあったので、是非取り入れていければと思いました。

 また、企業からの展示も多くあり、今後どのような機器が臨床に出てくるのか参考になり、CEとしてどう向き合っていくか考えることもできました。                       

 

 次回の45第回日本体外循環技術医学会大会は名古屋市にて2019105日~6日開催予定となっており、とても有意義な学会でまた参加したいと思います。