私は、2016年2月6・7日に北九州国際会議場にて開催された第8回植込みデバイス関連冬季大会日本不整脈心電学会に参加させて頂きました。
主に聴講した内容としては、再発性の失神患者の道路交通法についてと、ICDからSICDへのICDの新しい潮流についてです。
再発性の失神患者の道路交通法については平成26年6月1日より改正道路交通法が施行され、ICD植込み患者の運転免許に関する取り決めが強化されたことと共に、植込み患者への医療スタッフからの教育が重要となっていました。この改正道路交通法はICDが不適切作動した場合でも運転禁止となっており様々な問題となっていたいました。昨年一部改正され、不適切作動時には条件付きで運転禁止とならないこととなりました。(条件としては失神を伴わない物ものに限る)
次に、ICDからSICDへのICDの新しい潮流についてはSICDとは皮下植込み型除細動器のことで、経静脈的にリードを留置せず皮下トンネルを作成し、皮下にリードを埋め込む最新の除細動器です。これにより、感染のリスクを大幅に下げかつ除細動効率を保つことができるというものでありました。 当院では感染によるリード抜去などは行ったことはないが、今後そういった患者が現れた時の1つの手段として知識を増やすことができたと思います。今回、この学会に参加し、得た情報を外来での患者指導やスタッフ教育にフィードバックさせていきたいと思います。
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