ブタの摘出肺を用いた人工呼吸器実験

 先日、川崎医療福祉大学にて臨床工学科の先生方と附属病院MEスタッフ(有志)で学園内の大学講義や医療スタッフの研修会等に役立つよう、ブタの摘出肺を用いた人工呼吸器の教材撮影を行いました!このご時勢なのでもちろん換気しながら!!


 

 まずはブタ摘出肺のセッティング。机に置いてみましたが、カメラのフレーム上、吊り下げることに。呼吸器とモニターを連携させて気道内圧やフローの波形を映し出したり、照明器具を用いたりして映画スタジオさながらに撮影が行われました。私も女優気取り(笑)

PEEP(呼気終末陽圧) 01020の比較や正常換気状態から、いったん肺を虚脱させた後の回復までの過程【PCV(圧調節換気)対VCV(量調節換気)】等さまざまな条件で実験を行いました。

 また、HFOV(高頻度振動換気)もやってみました!しぼんだ(虚脱した)肺は徐々に大きくなり1020分程度で元の肺の大きさになりました。

実験が終わった後、医福大の先生のご指導のもとで、ブタの肺の解剖についても勉強しました!初めて持ったブタの肺はとてもかるく、教科書でしか見たことの無かった気管支の走行なども生で初めて見ることが出来ました。

ブタの摘出肺を用いて実験できたことで、様々な換気条件で人工呼吸を行ったとき、生体の中でどのようになっているのか、どのような効果があるのかなど、実際に目で見て触れたことでより理解が深まり、お金では買うことのできない貴重な経験をすることができました!!

気づけば時計は21時を回り、頭と心は満たされたものの、お腹はペコペコ…そこにT主任からお菓子の差し入れが!!!!!最後はお腹も満たされました!本当においしかったです(*^_^*)

 

 ご協力していただいた臨床工学科の先生方、MEスタッフの皆様、本当にありがとうございました!